青蓮院ブログ

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2月護摩のお話

今日は。初護摩からもう1ヶ月。

経済情勢は悪化の一方です。自動車各社や、家電、商社等、日本を代表する大会社の決算予想が軒並み最悪です。トヨタは創業以来そして戦前の昭和16年以来、初の営業赤字。パナソニックが赤字3800億円、1万5千人の人員削減。等々・・・・。

今後、本決算が確定する頃には、事態は更に深刻になっている可能性があります。

このようなことを平成19年夏、問題が表面化した時一体誰が想像できたでしょうか。

浅間山の噴火のような自然界のことも、人の未来でも、一寸先は何が起こるか誰にもわかりません。
しかしながら我々は、いままでの経験の流れという予想の範囲で行動し、何事も右肩上がりになっていくことを知らず知らず前提にしてしまいます。

人生は過酷で、苦難に満ち、経済不況の他にも、病気や、失業、家庭不和、裏切り・・・。
そのような地獄にはまり込んでしまうと、これ以上不幸なものはいないと自分をどんどん追い詰めてしまいがちです。

経営の神様と云われた松下幸之助さんの「不況克服の心得十か条」の第一条は、
「不況またよし」と考える。と教えています。

不況に直面してただ困った困ったと右往左往していないか。
不況こそ改善発展のチャンスと前向きの発想から、新たな道が開ける。

十円玉は普通に見れば円形ですが、真横から見れば、極めて細長い長方形です。

お不動様のお力をいただいて、ここにご参拝の間、一心に祈念していただく中で、ご自分を追い詰めずに、前向きの思いを強く持って、つらいと思うご自分の執着から離れてください。

現実という事実を変えることはできませんが、その事実に直面している自分は変えられるのです。

仏教はこの世の中の全ての営みは無常であると説いています。
つまり常で無い。全ては変わって行く。一瞬一瞬、刹那刹那が予想もできない違うものであると。

だからこそ、刹那刹那を、つまり一刻一刻を大切にしていこう。と説いています。

ここでお話は終わりますが、お願いがあります。

青蓮院ではこの秋、9月18日から12月20日まで、ご承知のように、この青不動様の青蓮院での
初のご開帳を計画しています。これは以前から東山山頂境内地の将軍塚に青不動様をおまつりする
大護摩堂の建立とそこを拠点にさまざまな活動を行っていく運動の一環でもあります。その資金を
広く皆様からご寄進によりいただいておりますが、ここで、さらに多くの方々にご縁を広げ
一刻も早い実現を目指すためのものであります。

この度この時期に全国に向けて活動されている、桜を植える会様より、このご開帳を記念して
桜植樹の献木をしませんかとのお話がありました。丁度時期にあった良いお話と思い進めております。
どうぞご協力いただけませんか。

普通はお1人づつ小さい苗木を植樹していただき、お名札を付けるのですが、今回青蓮院では
樹齢25年の樹高7メートルの枝垂桜1本を、皆さん共同でお植えいただくことにしました。
そしてお名前が銘板に彫られます。枝垂桜は樹齢500年位は普通ですので、子々孫々までお名前
が残ります。

この枝垂桜は、桜で有名な佐野藤右衛門さんが、円山公園の有名な枝垂桜の孫にあたる種の実生
から丹精こめて育てた銘木で、桓武天皇が都を定める決心をされたと伝えられる由緒ある将軍塚境内地
のほぼ中央に植えられます。

ご賛同の方は、青蓮院までネットのブログで見たとご連絡ください。詳細お知らせします。
よろしくお願いいたします。

それではまた3月11日の満月護摩でお会いしましょう。
門主 東伏見慈晃。九拝。


カテゴリ: 門主のお話 | 2009年02月09日 | コメント(1) | No Trackbacks

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