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2月護摩のお話

朝は、晴れておりましたが、今は雪がちらついています。

2月の満月護摩をお勤めします。

最初にご案内をしました。
3月11日に東日本大震災で亡くなられた方の追悼と、復興を祈念するため、大柴燈護摩供を、近畿36不動尊霊場会と役行者霊蹟札所会、合同で、大阪の舞洲スポーツアイランドで行います。

午後2時開式。入場は無料です。雨天決行。2時46分点火。お申し込み自由ですが、お炊き上げの護摩木代(500円)は全額義捐金として現地へお送りします。
各山の山主または僧侶66人が出仕の他、諸役の行者が所作を行い、火柱も高く燃え上がり追悼と復興に向けて祈りをささげます。
66寺の内訳は各霊場会が36寺あり、重なる6寺があるため総寺院数が66寺となります。
どうぞお気軽にご参加ください。

豪雪により全国各地でお困りの方がたくさんいらっしゃり大変お気の毒です。
東日本大震災の被災の方々も雪や寒さでご不自由のこととお察しします。

パナソニックが7800億円の赤字。トヨタは前期2兆円の黒字から1500億円の赤字転落見込みとのこと。
円高の影響がいよいよ深刻になってきました。

輸出産業が軒並み赤字、税収は当然ガタガタと減って、消費税を幾ら増税しても、このままでは日本は沈没するのでは。

その上デフレ。
日本は100円で買えるものが益々安く買えるようになり、アメリカはいままで1ドルで買えていたものが買えない。

このデフレ、物を買う側には都合がいいが、ものを生産し売る側には極めて不利。
物が安くなったからといってそれ以上に消費が増大する訳ではなく、結局全体では経済は縮小沈滞。
ゼロ金利の時代が長すぎて、お金がだぶつき、行き場がない。だぶついたお金で銀行は国債を買うしかない。
このだぶついたお金が、世界で一番の国債依存の日本財政を支えている。

もうどうしようもない苦るしみの極みだと思います。

天台宗の開祖 伝教大師最澄は19歳で比叡山に上り、修行に入ります。
その折、書き記した「願文」が残されています。

漢文の簡潔な文章ですが、その決意表明は壮絶なまでの気迫に満ち、その若さでよくぞここまでと驚き且つ敬服するところです。

その出だしの文は、悠々たる三界は純ら(もっぱら)苦にして安きこと無く・・・・とあり
はるか限りないこの世界は、ただ苦しみばかりで安らかなことは無い。と書き出され今も昔も人の営みに変わりはないのです。

そして自分は愚の中の極愚、狂の中の極狂、塵禿の有情、(じんとく=ごみのような外見だけの僧侶)(有情=人)
底下の最澄(ていげのさいちょう)、だとしています。

仏の知恵で衆生を救うレベルからすれば、自分は愚かで狂っていて、最低以下のどうしようもない存在であると、心の底から感じられたことがほとばしっていると思います。

願文ではそれから、仏の知恵を得るまでは全ての現世の冥利を受けず、仏の知恵を得たならば、全てを衆生にささげるとされています。

19歳の若き最澄の決意表明です。

この苦しみの現世。日本全体もそうですが、個々の皆さんの日々の営みに覆いかぶさる苦しみを救う道。

最澄は自ら仏の知恵を得て、多くの人々の苦しみを救いたいと願いました。

私は最澄とは比較にならない、底下のさらに下の下であります。
私が皆様のためにできることは一心にお不動様に祈り、救いをいただき、ご加護をいただき、お導きいただくことです。

皆様と共に祈りたいと思います。
慈晃 拝



カテゴリ: 門主のお話 | 2012年02月08日 | No Trackbacks

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