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    <title>門主のブログ</title>
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    <description></description>
    <language>ja</language>
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      <title>門主のブログ</title>
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    <item>
 <title>５月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=199</link>
<description><![CDATA[今日はスーパームーンです。約１８年に一度の周期でめぐってくるそうですが、月が地球を、だえん状に回っているため、月が最も地球に近づいた時と、満月の周期が重なる時点をスーパームーンといいます。<br />
なんと月の大きさが一番遠のいた時と比べて１４％も大きく見え、明るさは３０％強くなるそうです。<br />
もちろん月の引力の強さも増す訳です。<br />
<br />
以前からお話ししていますように、満月の月の及ぼす影響は極めて大きいのですが、その月の力を上手に利用してきたのが密教でありまして、私が青蓮院に入り満月の日を月例のお護摩の日に変更してから、すでに１３年目を迎えています。<br />
<br />
スーパームーンは約１８年周期ですが、昨年の３月１９日もそうだったのです。なんと１年足らずで続くことは異例です。俗説ですが、スーパームーンには地震とか、天変地異が起き易いとの説もあり、昨年の３月１１日はスーパームーンの応答日ではありませんが、近い日ですので、地震発生に月の引力の見えざる大きな力が関わっていたのかも知れません。<br />
<br />
この前起きた関越自動車道でのバス事故。だんだんに色々なことが見えてきました。<br />
そのことで、感じたことをお話しします。<br />
<br />
バスツアーは安くなくては成り立たない、過当競争の世界です。<br />
ツアー会社は乗客の安全は二の次、頭にあるのは経営のことばかり。<br />
バス会社も孫受けで、中間業者が紹介料をとり、実際の運転手は中国人で自ら違法な白バスを運営。<br />
どこが責任をとるのか、被害を受けた方々は、やり場のない怒りをお持ちのことと思います。<br />
<br />
この背景には社会の異常なまでの、安売り競争、長期にわたる超円高、そしてデフレスパイラルと経済の閉塞感があると思います。<br />
この円高とデフレの流れを変えられない無能な政府と金融経済官僚の存在もあると思います。<br />
<br />
利用者は安ければありがたいが、その奥に大きな皺寄せがあることを思うと、悲しさと空しさを感じます。<br />
<br />
今回の東日本大震災で世界中の人が整然と並んで救援物資を受け渡しする姿に、そして原発被災地や、当日の大都会東京で暴動や商店の破壊略奪が起きない日本人の姿に驚き、そして惜しみない賞賛を受けたことはご承知の通りです。<br />
<br />
このような日本人の国民性はどのようにして形成されたのでしょうか。<br />
有史以来日本は島国で他国の侵略を受けず、山紫水明の恵まれた四季の移ろいの恵みを受け自然に感謝し、一方で、狭矮で不足な国土であることから、足るを知ることを知らされ、つつましく、勤勉に、そして真面目で自然に対して率直であることが培われたと思います。<br />
<br />
さらに時々襲う、台風や地震、火山の噴火といった自然災害の苦しみに耐え、その中から再生する活力を持つ粘り強い底力を併せ持ったのだと思います。<br />
<br />
そして、この日本人の培ってきた精神力を、私は仏教の教えが背後から支えてきたと思います。<br />
<br />
特定のこの事故でなく、社会の多くの分野で、日本人の固有に有していた、つつましさ、真面目、勤勉さ、足るを知る、人に迷惑をかけない、等とは異なる価値観。すなわち　大量に、安く、便利に、使い捨て、速く、楽しく、人を押しのけても自分だけ良ければ、あるいは責任回避といった、戦後の価値観に我々がどっぷりと浸かってしまっていることを、この事故から知らされたと、思うのです。<br />
<br />
社会の全ての仕組みが、怒涛のようにその方向に固まっていくと思います。<br />
<br />
そして長い間には、それが日本人の精神性に変わってしまうかもしれません。<br />
<br />
しかし私は震災で表れた、日本の精神性を、大切にして行きたい。<br />
<br />
それは仏教の教えが背後にあると思うからです。<br />
<br />
慈晃　拝　<br />
]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=199</comments>
 <pubDate>Sun, 6 May 2012 23:41:28 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>４月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=196</link>
<description><![CDATA[例年であれば、桜満開のところ、寒いですね。比叡山では一時、真冬のように、雪が舞っていました。<br />
<br />
私は昨日まで４日から１１日まで行われている比叡山での、御修法に参勤してまいりました。本来であれば、下山できないのですが、今日のお護摩のためお許しをいただいてまいりました。<br />
<br />
天台宗では、平安時代から伝えるこの大法要を毎年お勤めいたします。<br />
<br />
国家の繁栄と皇室の安寧を祈り、声明といってお経に節をつけて唱え、一日３座、計２１ヶ座の密教法要です。<br />
<br />
天台宗の高僧（私を除き）19人が、精進潔斎、祈りを奉げるのですが、今年のご本尊は三千院に伝わる七仏薬師法です。<br />
<br />
４年に一度青蓮院のご本尊の大法要も順番で回ってきます。<br />
一般には親しくお薬師さんといっていますが正式には薬師瑠璃光如来といって、東方浄瑠璃世界にいらっしゃる仏様で、我々のありとあらゆる苦しみ、苦悩をお救いいただき、幸せと限りない満足を与えていただける仏様です。<br />
比叡山根本中堂のご本尊もお薬師さんです。<br />
<br />
国の繁栄、皇室の安寧を祈り、震災の復興、原発事故の早期収束、脱原発を祈願してまいりました。<br />
さらには今日お集まりの青蓮院にご縁あってお参りの皆様のことを思い浮かべまして、それぞれの皆様の苦が除かれますよう、お心が少しでも安楽になられますように念じてまいりました。<br />
<br />
もともと人間は生まれてから死ぬまで、苦の連続であるとお釈迦様が説かれました。<br />
生きること、老い、病い、そして死の恐怖。愛する人と共にできない苦。嫌いな人と付き合わなければならない苦、求めれば求めるほど得られない苦。<br />
この身の、そしてこの世は一切が苦であると。<br />
<br />
その苦の根源が、煩悩。つまり自己保存の本能にもとずくもので、これを取り除くことができないのがさらに苦である。<br />
<br />
こうなりたいと願い、一生懸命努力をして、いくら頑張っても、自分の力の非力さをつくづくと思い知らされることがどんなに多いことでしょうか。<br />
<br />
その苦しみを救い、大きな道を示していただけるのが、仏様でありますし、お不動様です。<br />
<br />
そのお力に身を委ねること。そこに救いがあり、安楽と満足がもたらされるのだと思います。<br />
苦しみと戦えば、苦しみに押しつぶされてしまいます。<br />
<br />
慈晃拝。]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=196</comments>
 <pubDate>Sat, 7 Apr 2012 22:08:34 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>３月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=194</link>
<description><![CDATA[３月に入り急に春らしくなりましたね。<br />
<br />
昨日、一昨日と満月に近い月夜でした。<br />
お寺の境内は暗いので、月明かりがすごく明るく感じます。<br />
<br />
東日本大震災から１年。もう直ぐ３月１１日です。<br />
<br />
３月１１日、午後２時４６分、亡くなられた方の追悼と、被災された方の復興を祈願して、近畿３６不動尊霊場会　同　役行者霊場札所会、合同の柴燈護摩供を大阪埠頭舞洲アイランドで厳修します。<br />
<br />
青蓮院から、ご予約の皆さんはバスでご一緒に向かいます。<br />
<br />
この１年被災された方々のお苦しみは筆舌に尽くせないと思います。<br />
<br />
地震、津波、そしてあの原発事故。<br />
<br />
ボランﾃｲアが延べ１００万人。義捐金が５０００億円を越えたとの報道がありました。<br />
集計に入らない人の数やお金を考えると本当に日本中、世界中から多くの支援が差し伸べられていますが、復旧は困難を極め、放射能との戦いは３０年とか、気の遠くなることです。<br />
<br />
これは見開き２ページの新聞の写真です。<br />
３月６日付けで、環境省が広告したものです。約１０ｍ程の高さの災害廃棄物の壁が続いている石巻市の写真です。<br />
<br />
廃棄物は通常の量の１１年分から１９年分で、緊急的に架設焼却炉を作り、２４時間連続運転をしていても間に合わず、全国にその処理の協力を呼びかける内容の広告です。<br />
<br />
しかし受け入れ自治体は、放射能の被爆を恐れて受け入れが進んでいないことは別の報道で知らされています。<br />
<br />
被災地の苦しみは十二分に分かっていても、自分達の安全を犠牲にしてまで協力はできないという本音の表れです。<br />
<br />
お寺の職員の娘さんが千葉の我孫子に新居を建てて１週間後、地震がおきました。<br />
我孫子は放射能の数値が高く、所謂ホットスポット。産まれたばかりの幼児への汚染を恐れて京都の実家に直ぐに避難して未だに帰れないとのことです。<br />
<br />
もちろん自主避難ですから、一切費用は補償されないのですが、このほんの一例を始めとして日本中に振りまいている迷惑と被害は想像を絶します。<br />
<br />
原発が安い電気ということかもしれませんが、このことだけでもお金に換算できない極めて高い電気だと思います。<br />
現実には被害の補償。放射能徐染費用。事故の完全収束費用。既存原発の補強。等々全ての費用を合計すれば、恐らく反って割高かもしれません。<br />
<br />
宗教界は殆んど全ての宗派が、宗議会で脱原発の決議をしました。<br />
<br />
しかし今のところ、具体的な活動をしている分けではありません。<br />
<br />
私は、政治的に中立な宗教界（公明党は例外ですが）が手をたずさえて、脱原発に向けた国民的な運動をすすめていく時であると思っています。<br />
<br />
仏教は自分のことより、人のために何ができるか。が教えの根幹にあります。<br />
その意味で政教分離という教条を越えた道を開くことに何等迷いを感じることはないと思います。<br />
<br />
日進月歩の科学技術の進歩。日本の先端技術の開発能力をもってすれば、そして国家の存亡をかけて、国をあげて取り組めば、原発に代わる安全で安価な発電の開発は可能になると思います。<br />
<br />
そしてその成果を外国に売って世界中から、原発を駆逐できることにもなります。<br />
<br />
仮に脱原発を日本だけが単独で進めた場合、日本の心配は無くなっても、もし中国で第二の福島が起きたら、風下の日本は全ての機能が麻痺するのではないでしょうか。<br />
中国の新幹線の事故を思い起こすと、起こり得ることと考えなければならないと思います。<br />
<br />
ですから、原発より安くて安全な発電方法の開発に国をあげて邁進しなければ、私達に平安はないかもしれないのです。<br />
<br />
今一生懸命進めている、東山山頂の将軍塚の大護摩堂の建設後、仏教が積極的に現代社会のかかえる問題の解決に向けた活動を、私はその場所から発信していきたいと思っています。<br />
<br />
強い力をお持ちの青不動明王にお参りいただき、それぞれ皆さんの諸願成就を念じていただくことに加え、３月１１日を迎えるに当たって、このようなことにも思いを込めて今日の護摩供で願っていただきたいと思います。<br />
<br />
慈晃拝。]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=194</comments>
 <pubDate>Thu, 8 Mar 2012 21:05:21 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>２月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=192</link>
<description><![CDATA[朝は、晴れておりましたが、今は雪がちらついています。<br />
<br />
２月の満月護摩をお勤めします。<br />
<br />
最初にご案内をしました。<br />
３月１１日に東日本大震災で亡くなられた方の追悼と、復興を祈念するため、大柴燈護摩供を、近畿３６不動尊霊場会と役行者霊蹟札所会、合同で、大阪の舞洲スポーツアイランドで行います。<br />
<br />
午後２時開式。入場は無料です。雨天決行。２時４６分点火。お申し込み自由ですが、お炊き上げの護摩木代(５００円)は全額義捐金として現地へお送りします。<br />
各山の山主または僧侶６６人が出仕の他、諸役の行者が所作を行い、火柱も高く燃え上がり追悼と復興に向けて祈りをささげます。<br />
６６寺の内訳は各霊場会が３６寺あり、重なる６寺があるため総寺院数が６６寺となります。<br />
どうぞお気軽にご参加ください。<br />
<br />
豪雪により全国各地でお困りの方がたくさんいらっしゃり大変お気の毒です。<br />
東日本大震災の被災の方々も雪や寒さでご不自由のこととお察しします。<br />
<br />
パナソニックが７８００億円の赤字。トヨタは前期２兆円の黒字から１５００億円の赤字転落見込みとのこと。<br />
円高の影響がいよいよ深刻になってきました。<br />
<br />
輸出産業が軒並み赤字、税収は当然ガタガタと減って、消費税を幾ら増税しても、このままでは日本は沈没するのでは。<br />
<br />
その上デフレ。<br />
日本は１００円で買えるものが益々安く買えるようになり、アメリカはいままで１ドルで買えていたものが買えない。<br />
<br />
このデフレ、物を買う側には都合がいいが、ものを生産し売る側には極めて不利。<br />
物が安くなったからといってそれ以上に消費が増大する訳ではなく、結局全体では経済は縮小沈滞。<br />
ゼロ金利の時代が長すぎて、お金がだぶつき、行き場がない。だぶついたお金で銀行は国債を買うしかない。<br />
このだぶついたお金が、世界で一番の国債依存の日本財政を支えている。<br />
<br />
もうどうしようもない苦るしみの極みだと思います。<br />
<br />
天台宗の開祖　伝教大師最澄は１９歳で比叡山に上り、修行に入ります。<br />
その折、書き記した「願文」が残されています。<br />
<br />
漢文の簡潔な文章ですが、その決意表明は壮絶なまでの気迫に満ち、その若さでよくぞここまでと驚き且つ敬服するところです。<br />
<br />
その出だしの文は、悠々たる三界は純ら（もっぱら）苦にして安きこと無く・・・・とあり<br />
はるか限りないこの世界は、ただ苦しみばかりで安らかなことは無い。と書き出され今も昔も人の営みに変わりはないのです。<br />
<br />
そして自分は愚の中の極愚、狂の中の極狂、塵禿の有情、（じんとく＝ごみのような外見だけの僧侶)(有情＝人)<br />
底下の最澄(ていげのさいちょう)、だとしています。<br />
<br />
仏の知恵で衆生を救うレベルからすれば、自分は愚かで狂っていて、最低以下のどうしようもない存在であると、心の底から感じられたことがほとばしっていると思います。<br />
<br />
願文ではそれから、仏の知恵を得るまでは全ての現世の冥利を受けず、仏の知恵を得たならば、全てを衆生にささげるとされています。<br />
<br />
１９歳の若き最澄の決意表明です。<br />
<br />
この苦しみの現世。日本全体もそうですが、個々の皆さんの日々の営みに覆いかぶさる苦しみを救う道。<br />
<br />
最澄は自ら仏の知恵を得て、多くの人々の苦しみを救いたいと願いました。<br />
<br />
私は最澄とは比較にならない、底下のさらに下の下であります。<br />
私が皆様のためにできることは一心にお不動様に祈り、救いをいただき、ご加護をいただき、お導きいただくことです。<br />
<br />
皆様と共に祈りたいと思います。    <br />
                                                             慈晃　拝         <br />
<br />
]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=192</comments>
 <pubDate>Wed, 8 Feb 2012 18:58:17 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>平成２４年初護摩のお話し</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=189</link>
<description><![CDATA[平成２４年の初満月護摩をお勤めしました。<br />
　年が改まりましたが、世界の状況に変わりはなく、極めて厳しい状況が続いています。<br />
<br />
　振り返れば昨年は最悪の年でした。<br />
　東日本大震災、原発の事故、台風被害、タイの水害、ギリシャ、スペインに発するヨーロッパの金融不安。<br />
ドルの信認の著しい低下、未曾有の円高。世界中が行き詰り、出口が見えない不気味さ。年が改まっても状況は全く変わらないばかりか、更に悪化すると予想する経営者が多く、心配が絶えません。<br />
<br />
　さらに震災と原発事故からの復興には途方も無い年月を要すること、このような激変の年を少なくとも私は経験していません。<br />
<br />
　しかも現在、政治に力がなく、党利党略の明け暮れ、真に日本の将来を見据えた長期的視野の欠如。<br />
<br />
　特に円高に対する危機感の欠如は著しく、既に事態は当たり前のようになりつつあることが恐ろしい。<br />
<br />
　タイの水害であれほどに日本の企業が海外に流出していることを思い知らされましたが、この円高で産業の空洞化は一層進むと思われます。近い将来日本の経済基盤は根底から揺らいでいくのでは。<br />
<br />
　世界に対し、ただ従順にこの事態を受け入れる日本の政治家。<br />
<br />
　一方で橋下さんが大阪市長戦の最中、既存の全ての政党が反橋下であったにも拘わらず、当選後は、「てのひら」を返して支持にまわる定見の無さ。日本の政党とはこんなにもお粗末なのか。<br />
<br />
　終戦後の窮乏に近い危機的状況に、今の日本はあると思います。<br />
<br />
　この事態から脱却するのは、政治家や政府まかせでなく、戦後の復興を果たしたあの凄まじい情熱と力を、国民が再び蘇らせる以外道はないと思います。<br />
<br />
　それに加えることは青不動尊のお力をいただくことです。<br />
<br />
　東山山頂に、旧武徳殿「平安道場」の木造大建築を移築再建し青不動大護摩堂を建立することは、単に建物の保存ではありません。<br />
　その場から仏教の教えが現実の世に具体的なよりどころとなるよう発信の拠点として行くことが、本来の願いであります。<br />
<br />
　多くの国民が脱原発の思いを共有しているだけで、なす術がないのではないでしょうか。<br />
　日本の将来は党利党略や、政治家に任せておけない段階に来ているように思います。<br />
　<br />
　そして様々な利害を越えて活動できるのは、宗教界ではないかと考えるようになりました。<br />
<br />
　将来そのような活動の拠点に、例えば、脱原発の国民運動の拠点に青不動大護摩堂が役割をはたしていければと思っています。<br />
<br />
今日の初護摩。<br />
　ご参拝の皆様の今年の願いを成就するため、しっかりとお勤めいたしました。<br />
<br />
　今夜の京都の満月すばらしくきれいです。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　慈晃　拝<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=189</comments>
 <pubDate>Mon, 9 Jan 2012 21:59:25 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>12月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=187</link>
<description><![CDATA[平成23年の納め護摩をお勤めしました。<br />
<br />
今夜は皆既月食です。9時45分から始まり午前1時18分に終ります。23時31分がピーク<br />
となります。<br />
月食。現在半分ほどですが、かなり冷え込んできた初冬の空に少し不気味な姿に見えました。<br />
<br />
今年は最悪のことが続き過ぎました。天変地異の大変異、締めくくりが皆既月食とは。<br />
大きな宇宙の営みのうねりが変調を示しているのでしょうか。<br />
<br />
東日本大震災　大津波に原発事故。放射能除染と事故の完全収束までは長い茨の道が。<br />
和歌山の水害、タイの洪水。<br />
<br />
そればかりか、ギリシャ、スペイン、から始まったユーロ圏の金融経済不安。<br />
この事態にも拘わらず、イギリスやドイツの思惑から、一致団結した解決に至らない<br />
もどかしさ。<br />
<br />
円高は依然、高値止まりのまま。政府や日銀の無力さをつくづく感じます。<br />
<br />
私は、日銀券を大規模に増刷して、そのお金を震災の復興にあてるのが<br />
一番良いと思うのですが。<br />
円の価値が低下して、円安にもなり、市中のお金の循環がよくなり景気浮揚と<br />
税収の復活、ゆるやかなインフレ。<br />
これこそベストの選択だと思うのですが。<br />
とにかく縮小、削減、撤退、解雇、防戦、守り、いやな言葉です。<br />
<br />
日銀券の大増刷。どうしてやらないのか。不思議でしょうがないのですが。<br />
<br />
良い事の少ない今年でした。<br />
<br />
昨日やっと第三次補正予算と、復興財源確保法、復興庁創設法　が国会で可決<br />
ようやく本格的な復興へスタートはしましたが、なんと遅かったことか。<br />
<br />
震災後９ヶ月を要しました。<br />
関東大震災後には、後藤新平が1ヶ月で多くの反対を押し切って復興院を立ち上げ<br />
即刻対応したことと較べ、あまりにも遅く驚きと怒り（煩悩の1つですが）<br />
と情けなさでいっぱいです。このもどかしさで狂いそうです。<br />
政党政治の限界を感じます。<br />
<br />
被災された方々の空しさ、怒り、は極限だと思うのですが、もっとその声を大きく<br />
しませんか。<br />
<br />
天変地異を鎮めるご本尊熾盛光如来、その化身の青不動明王。日々一生懸命にお祈り<br />
しています。今日は特に強くお護摩をお勤めしたいと思います。<br />
<br />
われわれ、置かれた立場はそれぞれ別々。思い、願い、悩み、も千差万別でしょう。<br />
しかし多くの方が大小様々などうしようもないことを、抱えていらっしゃると思います。<br />
<br />
ご自身のお身体のこと、ご家族の介護のこと、会社の経営のこと、孤独や寂しさ。<br />
原発事故で避難を余儀なくされている方。<br />
ご自身の努力で如何ともし難いことをお持ちだと思います。<br />
<br />
このような時、これはまさに今の日本の現実だと思いますが、私はこの事態の中では、<br />
やるべき努力をとことんやり尽くした上で、それでもどうしようもない現実に対して、最後はお不動様へお任せする、その無限のお力に委ねることしかないと感じています。<br />
<br />
<br />
このような難しい時になってしまいましたが<br />
来年１月9日の初護摩供のご案内に、東山山頂、将軍塚大護摩堂建立の建立資金の一部へのご寄進　お願い書を同封しております。<br />
<br />
どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。<br />
<br />
良いことの無かった今年も暮れようとしております。<br />
このような難しい時、お不動様をしっかりお祀りし、お力を頂き、なんとか<br />
年を越せることに感謝いたしましょう。<br />
<br />
良いお年を。<br />
<br />
月食が進み、ほぼ皆既状態です。全体に赤くにじんではいますが。<br />
　<br />
お休みなさい。<br />
]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=187</comments>
 <pubDate>Sat, 10 Dec 2011 23:35:19 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>１１月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=184</link>
<description><![CDATA[１１月護摩。今日の京都地方、雨があがりすばらしい満月です。<br />
<br />
これを書くにあたり、１０月護摩の話を読み返しました。<br />
<br />
世の中の深刻な事態。<br />
その事態はさらにイタリアの危機とTPPが加わり一層の深刻さを増したように思います。<br />
ぜひ１０月の話を読み直していただけますか。<br />
私の切実な思いですので。<br />
<br />
　TPPの問題は日本の農業の根本問題です。補助金、補助金といった、いままでの政治姿勢から脱却しなければ真の日本の農業の再生は不可能だと思います。<br />
　又、ただ反対、賛成という単純な主張の衝突は、減反政策にあったような保護や補助金の悪循環つまり局所療法につながるのではないかと、懸念します。<br />
<br />
　昨日、稲盛京セラ財団の「京都賞」の授賞式と晩餐会にお招きを受け参列しました。<br />
<br />
　今年は、アメリカ人のジョン・ワーナー・カーン博士のアロイ材料工学への多大な貢献。<br />
  ロシア人のラシッド・アリエヴィｯチ・スニヤエフ博士の宇宙背景放射揺らぎ理論と高エネルギー天文学への多大な貢献。<br />
 坂東玉三郎氏の歌舞伎を中心にした舞台芸術の諸ジャンルを越えて華麗な美の創造者、<br />
の３名の方がそれぞれ賞金５千万円を授賞されました。<br />
<br />
　「京都賞」の理念は、稲盛理事長の「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」とのお考えに基ずき、国内外の科学と芸術に著しく貢献した人々に贈られている賞です。<br />
　その理念は天台宗の開祖、最澄が説かれた、己を忘れて他を利することこそ、人の目指す道であるとの教えと全く同一であります。<br />
　この教えが尊いことであると同時に、如何に実現が難しいか、日々わが身を顧みて反省するところでありますが、稲盛理事長の２７年に及び８０名を越える方へ贈り続けられていることにあらためて感動と畏敬の念を痛感いたしました。<br />
<br />
　坂東玉三郎氏の授賞後のスピーチでの次の言葉が非常に印象に残りました。<br />
　氏はご承知のように、歌舞伎界以外の出身にて幼少の頃から先代の師匠に弟子入りして弛まぬ精進の結果、五代目を襲名されましたが、師匠の日々の教えの中で一番大切にしていることは<br />
　「舞台に立って観客に良く見せようとするな。その役柄に徹底的になりきることだけを考えよ。」<br />
　と云われ、それを実践してきたと語られました。<br />
<br />
　<br />
　すばらしい師匠の教えだと思います。<br />
　またその事を謙虚に話された氏の姿勢に心を打たれました。<br />
　<br />
　自分のなすべきことの一番重要なことに真剣に、一心に邁進すること。いやしくも人の評価を受けるためや、何かの利益のためにすることがあってはならない。ということだと思います。<br />
<br />
　改めて今日以降、真剣に護摩のご祈祷をお勤めしなければと思います。<br />
]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=184</comments>
 <pubDate>Fri, 11 Nov 2011 21:29:43 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>１０月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=180</link>
<description><![CDATA[１０月護摩。今日の京都地方すばらしい満月です。<br />
<br />
月は我々が悠久の宇宙空間に思いを馳せる時に、我々にとって一番身近な存在でしょう。<br />
<br />
月を見ていると、人間の営みの小ささを痛切に感じます。<br />
<br />
人間の営みの小さく、しかも泥沼のような厳しいこの事態を超越できるもの、それは月であり、宇宙であり、そして仏様、宗教の世界だと思います。<br />
<br />
今の日本、そして世界中が異常なほどの悪材料のめじろ押しです。<br />
<br />
東日本大震災、原発、そして円高。ギリシャの財政破綻、世界的金融不安。株安。挙げれば切が無い。<br />
<br />
良い事は一つも無いと云っても云い過ぎではないと思います。<br />
<br />
忍耐強い日本人は文句を爆発させない。そして無能な政府は未曾有の円高に対し世界に向かって文句を云わない。<br />
あるいは適切な対抗策を講じない。<br />
政府は震災の復興は増税により今の世代で負担するとの優等生。<br />
いかにもカッコいいが、その結果は目先の健全性からさらに円高の加速。結果として経済は逼塞して経済成長は急速に減退、企業は赤字、倒産、失業者の増大。つまり企業、個人共に収入の著しい減少。従って経常の税収の激減。日本の財政は破綻。というシナリオを予測する経済学者が多い。<br />
<br />
千年に一度の災害であれば、今は借金で賄っておいて、千年掛けて返済すれば良いと私は思います。<br />
どうしてこんな簡単な理屈が分からないのでしょうか。<br />
<br />
円高、増税によって国力は益々減退。日本の行く末が本当に心配です。<br />
<br />
最近親しい国際的に活躍している公認会計士で経営コンサルタントのある方に電話をしたところ<br />
丁度仕事で日本にいるからお会いできるが、住所をスエーデンに移したとのこと。何故ですかと聞いたら、<br />
今、先を考えている人、あるいは日本に居た主要な外国人は皆、日本から脱出していて当たり前のことだとのこと。<br />
<br />
東日本大震災で東北地方全体は５０センチ全体に移動した。その歪の是正がされていない。<br />
<br />
東南海地震等予想されている地震の発生が非常に近くなっているとの判断から、中部、関西の原発の地震による被害を想定、危機的な危険状況にあるとの認識で避難しているとのこと。<br />
<br />
彼はお金があり、決断力のある人なので誰でも真似のできる話ではないのですが、今、日本が置かれている不安を改めて実感しました。<br />
<br />
青蓮院では東山山頂の将軍塚に大護摩堂を建立する計画を進めています。<br />
この計画を既に１０年以上前から取り組んでいたところ、３年前に、京都府所有であった戦前の大日本武徳会の京都支部道場「平安道場」を解体破棄することを憂えた運動が行き詰まっていることを知り、非常に貴重な木造の大建築であることから、何とか保存しようと、青蓮院で移築保存し青蓮院のお堂として再利用しようと決心しました。<br />
古い歴史的な価値あるものをしっかり保存して行ってこそ、京都の価値を日本中の、あるいは世界の人に認めていただけるのではないかと、私は確信しています。<br />
<br />
しかし乍、移築には想像を越える予算が必要で、青蓮院の力だけでは難しいため、現在多くの方々に寄進のご協力をお願いしております。特に日本の１００法人あるいは１００人の方に特に纏まった金額のご協力をお願いに回っています。<br />
<br />
この計画は東日本大震災前からの長年進めているものであり、震災があったからといって止める訳にはいかない事情<br />
がありました。<br />
<br />
最近、京都でも有名なある会社の会長さんをお訪ねして、寄進をお願いをしましたところ、それは大変良いことだから協力しましょうとおっしゃっていただいたのですが、実は弊社は、この円高で甚大な影響を受けて来年の３月期は赤字転落の見込みです。数年かければ克服できると思うがその時であれば、ご協力しましょうとのお返事でした。<br />
<br />
私はこの優良企業がこのような状況なら、日本の事態は本当に深刻だと思いました。<br />
<br />
円高の影響、この深刻さに経済界は本当に悲鳴をあげているのに、大きな声となって何故湧き上がってこないのでしょうか？<br />
<br />
青蓮院のご本尊は、天変地異を鎮め、国の安泰、皇室の安寧をお計りするお力をお持ちです。<br />
<br />
青不動さまはそのご本尊の化身でありますので、青不動さまを通じご本尊を拝むことにもなり、この歴史始まって以来とも思える国難に、一心に護摩祈祷をして行きたいと思います。<br />
<br />
私は朝夕のお勤めで、必死に祈りを奉げる毎日です。<br />
<br />
青蓮院では来る１０月２３日　１２時より、ご本尊「熾盛光如来」を祀る秋季大法要を厳修いたします。<br />
法要にはピアノの横山幸雄氏の奉納演奏もあります。<br />
<br />
当日は通常と同じくご参拝できますので、是非この国難を克服するためご参拝をお待ちしております。<br />
<br />
慈晃拝。]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=180</comments>
 <pubDate>Wed, 12 Oct 2011 23:03:01 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>９月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=177</link>
<description><![CDATA[暑い中、遠近を問わずお参りいただきまして本当にありがとうございます。<br />
９月の満月護摩です。<br />
<br />
この暑さの中で火炎が天井近くに上り、私も火傷しそうな暑さに耐え、修行させていだたきます。<br />
<br />
昨日９月１１日は、新聞、テレビ等で多くの報道がありましたが、東日本大震災から６ヶ月。世界を震撼させた９１１<br />
米中枢同時テロから１０年を迎えました。<br />
<br />
東日本大震災は、１０日のNHKスペシャル「追いつめられた被災者」で報道されましたが、６ヶ月たって、瓦礫は大分かたづいたようですが、深刻な大きな問題を抱えたままです。<br />
<br />
石巻の取材では、仮設住宅にも避難所にも入れない人が、全壊指定を受け壊れ掛かった自宅に戻って、電気、ガス、水道の無い暮らしを強いられている。<br />
<br />
仮設住宅はへんぴな山手にあることが多く、自家用車を持っている人はいいが、持たない人は買い物や学校にもいけない。バスの運行は、行政や、バス会社の都合でいまだに目途がたっていない。空き家状態が続いている。<br />
<br />
大船渡市では高台移転の大計画が、国の財政支援が決まらず宙に浮き、待ちきれない人がそれぞれ行動を起こしてしまう。<br />
<br />
避難転居者８万３千人のうち、原発の避難地域の人が５万人。<br />
<br />
南相馬では中小企業が地元からどんどん出て行ってしまう。本当にどうなるのかと工場の経営者。<br />
<br />
戻るための放射能徐染も国がやるもの、市町村がやるもの、いづれも非常に遅れている。<br />
<br />
独自に戻って家をガイガーカウンターを持って計測しながら徐染していた人が、自分１人では限界、今の状況では子供達を家に帰せないと絶望している。<br />
<br />
５万人の人の絶望感。<br />
<br />
やるべきこと、その方針、そして実行する予算を素早く出さなかった政治のあり方。<br />
人智を越えた天変地異はやむを得ない。ただその後のことは何とかしなければ。<br />
例えばバスが直ぐに走らないことを、うやむやにしないで、この不合理に甘んじない声をもっと率直に大きく。被災された人々も黙っていて欲しくない。おかしいことをうやむやにせず。<br />
やらない政府と政治。甘んじる被災者。<br />
でもどうしてこんなにオカシイままなのか。日本は。<br />
<br />
９１１から１０年、アメリカはテロ報復のため、アフガン、イラクで膨大な戦費を費やし国が疲弊。<br />
６千人超の兵士が犠牲。総額１兆３千億ドル（約１００兆円）を投じた。<br />
東日本大震災の復興費が約３０兆円とすると、その巨大さが分かる。<br />
<br />
その結果が低迷する経済と膨大な財政赤字。国債の格下げ。未曾有のドルの暴落と円高。<br />
まさにアメリカの尻拭いを強いられる日本。<br />
<br />
そもそも９１１は何故起きたか。突然起きた分けで無く、積年のアラブ諸国の米国への恨みが背景。<br />
アメリカが世界制覇の過程で犯した過ちの代償と思う。<br />
<br />
この過ちは、アメリカが日本の侵略から自国を防衛するとして、原爆を投下してまで徹底的に日本を殺戮殲滅した対日戦の<br />
過ちと共通すると思う。<br />
<br />
ようやく立ち上がった日本を今度は円高の嵐で襲い、自国を防衛しようとしているのが今のアメリカであると思える。<br />
<br />
アメリカの潜在的国力は日本とは比較にならないほど大きい。<br />
無駄な戦争をやめ、国力を高める事に専念することを、日本の政財界のトップはアメリカに迫るべきと痛切に感じていますが、全く思うようには行かない現実。為替介入など小手先でしょう。<br />
<br />
東日本大震災。９１１に始まったアメリカの疲弊。　共通したこの絶望感。<br />
<br />
青蓮院のご本尊熾盛光如来は天変地異の鎮静、国の安泰、皇室の安寧をはかるお力があり、青不動さまは<br />
そのご本尊の化身。<br />
<br />
この云いようのない絶望感の中で、今日ほど一心にお不動さまに願い、祈らなければと感じたことはありません。<br />
<br />
皆さんとご一緒にしっかりと祈りましょう。]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=177</comments>
 <pubDate>Mon, 12 Sep 2011 22:57:53 +0900</pubDate>
</item><item>
 <title>８月護摩のお話</title>
 <link>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=174</link>
<description><![CDATA[猛暑の中、お参りいただきましてありがとうございます。<br />
<br />
明日は８月１５日、終戦記念日です。この暑さでこの日のことを考えてしまいます。<br />
８月４日は比叡山で世界の諸宗教の代表者が集まり恒例の平和の祈りと平和へのメッセージを唱えました。<br />
<br />
最近ある方に薦められて、ヘレン・ミアーズの著作、『Mirror for Americans: Japan』 （アメリカの鏡・日本）　を読みました。<br />
<br />
彼女はマッカーサーの日本占領時のスタッフとして派遣され、４６歳で戦後日本の労働基本法の策定に携わった人で、４８歳の時に本書を著わしましたが、マッカーサーから日本での翻訳を禁止されました。<br />
<br />
何故マッカーサーが発禁に？　これはお読みになれば当然分かりますが、ここまで日本を公正に分析した人が女性の、しかもアメリカ人であることに驚かされました。<br />
<br />
小さい字で書かれた４００ページ。極めて多くの引用や、詳細な脚注、膨大な資料に基ずき事実を誇張もなく実数で確実に記し、大げさな言葉による誇張は一切なく、云わんとすることを強烈に伝えています。<br />
<br />
私は読み進む内に、日本人の、特に戦争を知らない若い世代の必読の書であると思いました。<br />
終戦の日、私は敗戦の日と呼んでいますが、明日にこの日を迎えて、何故日本は戦争に向かったのか、そして何故、根こそぎ徹底的に敗れたのか。日本の進んだ道は、何故、アメリカ人達、この達には、イギリスやフランスを含めた西洋人達の意も含まれているようですが、これらの人達の鏡が日本なのか。<br />
<br />
彼女の透徹した日本人、日本そのものへの理解の深さを知り驚かされました。<br />
<br />
日本が何故泥沼の戦争に入り込んでしまい、広島、長崎、そして占領による洗脳となったのか。<br />
<br />
彼女は、全ては(アメリカの)ペリーの黒船による不平等開国から始まったと記しています。<br />
日本を半植民地化する西洋強国の強大な圧力は、それは生麦事件、長州事件を通じて後の新政府の首脳に強烈に叩き込まれた。と記します。<br />
<br />
日本の乏しい資源、その中で自給自足してきた江戸時代までの日本は、米を経済の中心に据えた、乏しい中で、「足るを知る社会」であった。足らないところを茶の湯、生け花、和歌　等の精神的なものに求めたと記しています。<br />
<br />
肝に命じられた明治新政府は、西洋列強に植民地化されないために、富国強兵政策を強行。<br />
しかし西洋列強に負けない軍備と国力は乏しい資源では無理。従って全てを輸入に頼るが、そのためには輸出に依存せざるを得なかった。しかしアメリカの関税は生糸を除き殆ど１００％から、２００％と極めて高率であった。日本の血の滲む努力。<br />
<br />
そして日本の底力は、日清、日露戦争に勝ち、第一次世界大戦では勝ち組みに組した。<br />
この辺の詳細な記述があります。<br />
<br />
日露戦争のもたらした西洋列強へのインパクトは極めて大きく、日本は有色人種で初めて五大国に列せられた。１９３１年までの日本の成長はまさに西洋の先生から卒業証書をいただいた段階となった。<br />
それは西洋列強の写し、つまり鏡であった。<br />
<br />
しかし１９３１年の満州事変が大きなミステークであった。<br />
それでもその後の１０年は、事態を収束できた可能性があったが、不幸にも日本は判断を誤った。<br />
<br />
その後の列強は、日本を徹底的に潰す方向に一致し、それはロシアのしたたかな動きをイギリスも牽制しないほど過酷なものとなった（ヤルタ会談）。原爆投下もその延長の１つ。<br />
<br />
しかし彼女は、この書で原爆投下はアメリカの犯罪だと明言しています。<br />
日本が終戦の３ヶ月前、既に飛ぶべきゼロ戦も、燃料も、パイロットも無く、主要な都市は焼け野原となり高射砲はB２９の高度に達することができない状態の中で、何とアメリカは、B２９を１０００機保有していた。<br />
原爆投下は戦争終結のために絶対に必要ではなかった。日本は既に壊滅状態だったのだと。それも原爆は無差別に市民を殺戮した。<br />
アメリカ政府は、この戦争は自衛のための戦争だと、アメリカ市民には云っていたが、自衛とは相手を殲滅することなのかと。彼女は厳しく記しています。<br />
<br />
皮肉にも、占領後、あまりの日本の疲弊は、俄かに問題となり始めた共産主義の脅威の前に日本を前哨基地にするという、新たな役割と思惑から方向転換をせまられた。<br />
<br />
彼女が云うことを役だてるとすれば、ペリー襲来から始まった日本の富国強兵政策は、日本が真の独立を確保するための最低条件であったが、資源のない日本はそれを維持するために、西洋列強との利害を巧みに使い分け、日本単独では不可能なことを肝に銘じなければならない。<br />
<br />
彼女が今、存命であれば、日本は戦後、独立し、高度成長を遂げ、世界に再び認められていても、依然として残る米軍基地、地位協定　米国製の原発の導入、日本国憲法　固有の北方領土さへ認められないというこの事態は、真の独立国家ではないと彼女は云うと私は思います。<br />
<br />
そしてこの異常な円高も、アメリカの利害を座標軸においた、ペリーから始まるアメリカの世界戦略ではないかと、私は思います。<br />
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このまま円高が定着すれば、日本の産業は空洞化して、雇用は深刻な事態を招くでしょう。<br />
日本の存亡にかかわる深刻な問題のはずです。<br />
<br />
敗戦の日を前に、政治や経済の中枢にある方々は、日本の行く末について、もっと真剣に、もっと深読みして、対処していただきたい。　<br />
<br />
日本はアメリカに対して、利害ある国と結託して、巧みに戦う必要があると思います。<br />
<br />
戦後は遠くなっていない。<br />
皆さんにも大いに関係のあることだと思い、あの敗戦の日に思いを致し、お護摩を勤めます。]]></description>
 <category>門主のお話</category>
 <author>青蓮院</author>
<comments>http://www.shorenin.com/blog/index.php?itemid=174</comments>
 <pubDate>Sun, 14 Aug 2011 22:44:35 +0900</pubDate>
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