青蓮院ブログ

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3月護摩のお話

 ホームページをご覧になって新たにお参りいただいた方もあり、お堂が手狭なためもあって満員となり、一部の方がお座りになれなくなりました。初護摩の時には仮設の参拝席を作っているのですが、今後このようなことが続くようですとご迷惑をおかけしますので、常設のものを考えなければと思いました。
 今日の護摩は丁度お彼岸の時期ですので、彼岸会としてもお勤めしました。そこでまずお彼岸の意味をお話しました。お彼岸では太陽は真西に沈みます。西方極楽浄土の方向です。
 彼岸は波羅蜜多(はらみった)の音写で、此の岸に対する彼の岸の意です。此の岸とは我々が迷い、苦しみもがいているこの日常の世界です。そこから脱した彼の岸、つまり彼岸とは悟りの世界、仏様の世界のことです。亡くなられたご先祖、ご家族は西方極楽浄土の阿弥陀如来のお膝元に、つまりこの彼岸におられるのですが、彼岸会はこのご先祖や、亡きご家族を偲ぶお勤めです。
 彼岸に到達する、つまり悟りに至るにはどうすれば良いか。その努力が、つまり、その良い行いが、亡き霊位を回向することになり、菩提を弔うことになります。
 そこでお釈迦様は彼岸に到達するために次の六つのことを努力をするよう説かれています。いずれも仏様になるため、悟りに至るための修行ですから非常に困難なことだと思いますが、少しでも努力していただきたいと思います。
 ?”杙棔? 施すこと。人のために尽くすこと。
 ?∋戒? 規律を守ること、やっては行けないことをやらないこと。今、我々の社会はだんだんに何でもあり、やりたいほうだいの風潮にあります。
 ?G?辱。 苦しみに耐えること。とかく安易な道を選びがちです。
 ?だ鎖福? 一生懸命勤めること。怠けないことです。
自分のなまけ心に勝たなければ出来ません。
 ?チ議蝓?心を穏やかに保つことです。これまた至難のことで、我々の心は直ぐに外界の刺激に翻弄されます。
 ?γ匏邸? これはものごとの本質を把握する力です。
我々はとかく人の意見や、ニュース解説、論評に誘導されてしまいがちです。人がたとえ異なる意見でも、自分の考えをしっかり持つことが非常に大切だと思います。
 皆さんはそれぞれお彼岸の墓参りやお寺にお参りに行かれているかもしれませんが、今日の護摩でも、丁度良い機会ですので、ご先祖のことを偲びつつ、今の ご自分が生かされている事に感謝しましょう。そしてこの六波羅蜜の教えに従って、自らの行いを戒め、反省して、少しでも人の為になることが行えるよう努力することが大切なことだと思います。
 門前に大きなこま札をたてました。高さ3メートル、大きなものです。
 国宝の不動明王を来年秋ご開帳する計画で、その趣旨を神宮道を通る方々に知っていただきたいとの思いからです。
 ご開帳期間は21年9月18日〜21年12月20日となります。
 青蓮院では、将来、東山山頂の青蓮院飛地境内の将軍塚境内に青不動大護摩堂を建立する計画ですが、そのことを、多くの方に知っていただき、ご開帳をご縁に、ご協力ご支援の輪を広めて行きたいと思っております。
 今日はすばらしい満月です。どうぞお家にお帰りになりましたら、ぜひ満月を観賞し青蓮院の護摩を思い出していただいて、再度ご自身の諸願成就を祈念しましょう。
     門主 慈晃

カテゴリ: 門主のお話 | 2008年03月23日 | コメント(0) | No Trackbacks

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