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6月護摩のお話

6月護摩のお話

5月に引き続き、東日本大震災の被災された方々の状況は大きな進展のないまま、お苦しみが続いているようです。
本当にお気の毒です。

その上3ヶ月たってやっと明日参議院で復興基本法が通過する予定だそうですが、それも自民党案を丸呑みして。
こんなに時間がかかって本当に腹立たしい限りです。復興予算も結局8月頃になりそうで、被災地は一刻も猶予の時間は無いのに、もう我慢出来ない状況です。

民主党の衆参のねじれ減少が原因ですがその原因を作ったのも菅さん。そしてなにより素早くこの危機を乗り切るための豪腕が必要ですが、菅さんの力の無さ、判断の悪さが明白です。

又東電の補償の仕組みでは、担当大臣の海江田さんは、1ヶ月前に、東電の被災者への補償を国が最後は全て面倒見る
仕組みを進めた一方、枝野さんは国民負担や税負担の増加となるなら、東電の株主や社債権者、融資銀行を守る訳には行かない。つまり東電を破産させ、新しい仕組みを作るお考えのようです。

みずほ銀行は貸し金の3分の1の1兆円を東電に融資。これが焦げ付けば、みずほ銀行も破綻する可能性があります。

大臣と官房長官の発表意見が真反対で、東電の株価は500円から148円まで暴落。震災前は2千円を越えていました。
日本はどうなっているんだと海外から厳しい目。

党内で意見が纏められず、それぞれの主要ポストの人間が勝手な思いつきで発言。
民主党の中はもうめちゃくちゃ。

今回の事故の根本は国の安全基準の甘さに起因。もし私が株主であったら、そして株主としての責任を問われるのなら、逆に国の責任を追求します。

さらには、政府は全国の原発の安全基準作成も先延ばし、エネルギー政策の将来像も具体的でない。

長野県飯田市の太陽光利用の新しい成功例もあり、多少電気代が高くついても普及している現実があるということは、やる気になれば出来るということだ。飯田市をそのまま全国に拡大すれば一般家庭の電力は全て太陽光で賄える分けです。

私は結局原子力の方がコストは高くついたと思います。直接コストばかりか、風評被害も含めて産業や観光、市民生活まで被害の範囲は拡大するばかり。計り知れないほど大きく広い。

原発事故の収束も見通しの極めて暗い状況。新聞に限らず、週刊誌、月刊誌等に原発事故の放射能汚染の脅威が、縷々と報じられています。

年寄りはともかく乳幼児は本当に危険な状況にあるようです。

私は地震直後から、メルトダウンで圧力容器、格納容器に穴があいて、放射能が漏れ出していると予測して、ツイッターにも書いていました。多分政府は知っていたけれども、発表した時のパニックを恐れて秘密にしたのではないかと思います。これでは日本は北朝鮮なみですよね。

その上いつまでも続く円高。流れを止められない弱い政府。輸出企業の産業基盤はどんどん海外に流れて、国内で若者が働く職場がますます無くなり、介護や医療の社会保障ばかりにお金を使って、このままでは日本の崩壊は近いと思います。

この行き詰まり。もうどうしようもない状況です。
本当にどうしようもない。

翻って今日ご参拝の皆様は、それぞれご自身のどうしようもない問題をなんとかならないかと、祈願に来られているのではないかと思います。

私はお不動様へひたすら、願いを込めていただいて、直ぐには解決しなくても、辛抱強く祈り続けることが、成就への道だと思います。

しかしご自身だけの幸せの追求ではお不動様のご加護は頂けないのです。
日本全体のことも同じです。

今日はこの日本の窒息状況からの開放とご参拝の皆様の諸願成就を改めて強く念じて、お勤めいたします。

カテゴリ: 門主のお話 | 2011年06月16日 | コメント(1) | No Trackbacks

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