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11月護摩のお話

11月護摩のお話し

今年も残り少なくなりましたね。
紅葉は今年は例年より大分早く、青蓮院境内庭園も、まだまだきれいですが、それでも残念乍、ピークを過ぎました。

飛地境内の東山山頂、将軍塚庭園のもみじも26日の強い雨の後、9割ほど散り、一面の散り紅葉の観賞となっています。
20日に東京のTV○○○さん、23日の大阪毎日放送のちちんぷいぷいが取材された頃が見頃でした。

東京の○○○さんは、大護摩堂の移築再建に興味を示されました。

大護摩堂建設に伴い、大もみじの移植大作戦を行います。(来年1月)(今までの植木屋さんの常識を打ち破った画期的な作戦です)

なお将軍塚庭園は12月10日から約2年、平成26年9月頃まで、工事のため閉園いたします。
ご了承下さいませ。

12月16日の総選挙に向け、政党の乱立、統合等、荒々しい動きですね。

各党党首が声高に声を張り上げ演説していますが、総理大臣になると途端にその勢いはなくなり、失言しないよう、あちこちに気を使って、官僚の書いたシナリオに沿って答弁する姿は哀れです。

夢や希望のマニュフェストだったら、誰でも云えると思います。そして大風呂敷を広げた方が耳には心地よいので云いたい放題のような気がします。

脱原発が、イエスかノウかといったことだけで総選挙が争われるのはどうかと思いますね。
福島は何故メルトダウンしたのか。
その原因は電源が途絶えて冷却水を送るモーターが作動しなかったことにあると、理解していますが、何故高台から別のバックアップラインの送電システムが確立していなかったのか。

福井の原発の再稼働について、電源バックアップが複数整備されたのか、想定以上の人為ミスが重なる事態にも新たに2重3重のバックアップが施されたのか、そのようなことは一切発表されず、原発存続か否か、黒か白かの議論のみに終始する幼稚さに我慢がなりません。

出来るだけ早い機会に原発より安価な、クリーンエネルギーに転換しなければならないことは自明の理です。
そのために日本の総力をあげる必要があるのは当然のことです。

日本が江戸時代のように鎖国をしていて、経済が一国の範囲で完結しているのなら、電気代が幾ら高額になっても、耐え忍べば済みます。

今でも高い電気代、そして円高、法人税の高さ。この3大要素は諸外国の中でダントツですよね。
今や世界は一つ。ありとあらゆる繋がりをもって結ばれていることは云わずもがなです。
日本の企業が國際競争力を失えば、日本全体が競争に敗れることになる訳です。

政治家は、法律を作って、予算をつけてお金を使うことしか考えていません。
お金(税収と借金)は自然に湧き出てくると錯覚しています。
お金を使うのでなく、お金を稼ぐ。つまり企業が國際競争力に打ち勝ち、豊かに発展するために、頭を使いお金を使わなければ国は滅びると思います。
そのためには熾烈な他国との外交交渉にも勝たなければなりません。
正面だけでなく、裏交渉、あの手この手、組む相手を取捨選択する等、命がけの交渉をして欲しい。

白川日銀総裁のような無為無策の人が、何年もその地位にいられる日本、おかしいのではないですか。

今度の選挙では、国を守り国を発展させる、戦略のある政治家を選びましょう。
大風呂敷に惑わされず。

総花的で且つ心地よい言葉には惑わされ易いのです。
子育て支援は大変結構なことです。
しかしそれ以上に重要なことは、苦労して育てた子供が大学を卒業した時に、活力ある働きがいのある豊かな経済社会があることです。
子供を産み、増やしたくなる社会を用意することに、権力のある人は頭とお金を使って欲しい。

正見、すなわち正しい目を持って、真のリーダーを選びましょう。

慈晃拝。

カテゴリ: 門主のお話 | 2012年11月28日 | コメント(1) | No Trackbacks

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