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9月護摩のお話

9月護摩のお話

 台風17号が近畿地方に向かって来ている中にもかかわらずお参りいただきまして誠にありがとうございます。
 外出を控えるようにとの報道もあり、また瞬間風速60メートルとか云われると心配になりますよね。
 それでもお参りに行こうと思われたことが、ご信心の深さだと思います。
 お参りありがとうございました。
 結果的には、京都地方は風雨も大したことにはならずにすみました。

最初に二つお知らせとお願いがあります。
 一つは、10月18日が天台宗の開祖の伝教大師さまのご生誕の日になるため、教区の催しのお誘いです。
 10時からの法要のあと、写経をしていただき、お食事をとって午後から、華道池の坊次期家元の池坊由紀さんのご講演と四条流包丁式の奉納があります。ご希望の方はお申し込み下さい。

 二つ目は、国宝青不動明王の完全復元模写制作の費用のご寄進のお願いです。
 今青蓮院では、3年掛りで一部国庫補助もいただき、このお不動様の本格修理を行っていまして、来年3月に完成の予定です。
 ところが今般その修理にあたっている国宝修理所からのご提案で、修理を進める中でいままで見る事の出来なかった裏面や、科学的な検査方法により、隠されていた線や、顔料、等の詳細が知れてきたので、それらを基にして、平安時代に制作された当時のままの完全再現の復元をして後世に残しておいてはどうかとのことでした。
 また復元模写専門の絵師で現在の日本でトップの方がぜひ描かせて欲しいとのご希望があるとのことでした。
 
 私もぜひお願いしたいと思いましたが、今青蓮院では総工費6億8千万円をかけて、東山山頂にこのお不動様をまつる大護摩堂の建設事業を進めており、一部不足の資金について、大口のご寄付をお願いしておりまして、平成26年8月完成を目指して邁進しているところです。
 その中で更に加えて、この費用12百万円の負担はとても無理なのでございます。
 しかし折角の機会ですので、なんとか実現したいとの思いもつのり、今回、別途寄進にてをお願いする次第でございます。

 一口6万円にて200名のご賛同をいただきますと12百万円となりますので、ご協力いただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
 制作には2年を要しますので、分割でのお申し込みでも結構でございます。

 完成後の復元模写のお不動様は、今後、常にお掛けして拝んでいただくことにしたいと思っております。
 今後拝んでいただくご尊像にご寄進をいただいておりますと、お参りいただいた時のお気持ちが全く格別のものともなると思います。

 古来仏像を造立すること、新たに寺院を建立することのご利益は計り知れないと云われております。
 お1人お1人のお力が結集して完成することは、出来上がりましたご尊像の尊さがさらに高まることにもなると思います。

 完成しましたお軸の裏面にご寄進された200名の方のお名前を記して、お不動さまのご加護を末永くお受けいただくようにと考えております。

 このブログをご覧いただいた皆様からもぜひお願いしたくよろしくお願いいたします。
 ご希望の方は青蓮院へ直接お申し込み下さい。

 どうぞよろしくお願い致します。

 
 今日は私が先般出席した講演会のお話しをしたいと思います。
 
 岩田一政先生の講演で日経新聞の懇話会の主催でした。
 岩田先生は日本経済研究センター理事長で、東大教授、元日銀副総裁を数年前に勤められました。
 野田総理の国家戦略会議のメンバーの1人でいらっしゃいます。

 私は貴重なお話しが聞けるものと期待して、参加しましたが、全く失望しました。
途中で何度も退席しようと思いましたが、あまりに失礼かとも思い我慢しました。

 先生のお話しは、実に教科書的、総花的、傍観者的、評論家的で、具体性に欠け、国家戦略を担う熱意の片鱗も伺えないものでした。

 色々羅列される方策の中で、デフレ、円高の脱却を示されましたが、日銀の副総裁の時に何をしていたのでしょうか。ただ高給を貪っておられたのでしょうか。国家戦略会議でただ議論を楽しんでおられたのでしょうか。超円高は1年以上になりました。

 今多くの日本のかっての輸出産業の花形企業が無残な姿です。下請け零細企業が集中する大阪の町工場のシャッターは閉じ、マンションに変わって行きました。

 円高、電気代の高さ、法人税の高さで、國際競争力を完全に喪失し、特に中国、そして韓国に市場制覇されていると云われております。

 経済に全く目を向けない政治。その戦略を担う人の無責任。本当に日本の10年先が心配です。

 先般青蓮院で結婚式を挙げた若者がいらっしゃいます。
新エネルギー・産業技術総合開発機構という国家プロジェクトで働く青年でしたが、仕事の内容を聞いたところ、太陽光発電の新技術の開発の仕事だとのことでした。
 さらに詳しく話を聞くと、実はリーマンショック以降、それまで日本の太陽光発電機器の世界シェアーが50%であったものが、現在は5%に落ちているとのことでした。
 その理由が、リーマン以降中国がそれこそ国家戦略の総力を挙げて、幾つかの新しい分野に巨額の投資を行って、その一つに太陽光発電があり、世界中から人や技術が集中して、短期間に大量に安い製品を増産し、遂に今や70〜80%のシェアーとのことです。

 その若者の新エネルギー開発機構の取り組みは、中国に真似されない技術、つまり化学反応を使って太陽光を電気エネルギーに変換する技術開発とのことでした。

 岩田一政先生は太陽光発電や新エネルギーの必要性は述べられましたが、中国に全てを席捲され、日本が完全に敗北しているこの過酷な日本の現状については一言もなく、また国家プロジェクトで新技術の開発に邁進していることの話もなかったのです。

 国家戦略会議にこんな人をメンバーにする野田さんも、全く戦略が無いとしか云えません。

 伝教大師のお言葉に一隅を照らす人が国の宝であると説かれました。

 それぞれの人が自分の本分をしっかりと勤め、周囲を照らして行けば、国全体がすばらしい仏国土となると云われました。

伝教大師の国を思うお心は極めて絶大であったと思います。

 つまり有能な人、力ある人、その地位にある人、例えば、野田さんであり、岩田さんであり、そのような人こそ全知全能をかけてその職責を全うしなければならないと、説かれたのです。

 今の日本はそのような立場にある多くの人が、責任を負わない、自己保存、そして言質をとられないことばかりに腐心しています。日本の国益のために、を軸に置く人は皆無と思います。

 そしてあまりにもおとなしい一般大衆。

 本気になってこの日本の行き詰まりを打ち破りたいと思い、今日のお護摩をお勤めしました。

 慈晃拝。

カテゴリ: 門主のお話 | 2012年09月30日 | No Trackbacks

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慈晃門主様、昨夜は非常に勇気づけられるお話いただきありがとうございました。吉田山荘でのお出会いに感謝しております。日本には、まだまだ優秀なエリート(国のために死ねるぐらいの使命感のあるやつ)がいますが、国の中枢には入れません。リスクを背負う覚悟のある政治家、役人、真の学者をマスコミにきちんと評価させて、正しい国家に導くよう門主様これからもお話ください。

上田朋宏|2012年09月30日

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