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3月護摩のお話

2月並の寒い日で、今朝は季節はずれの雪化粧となりました。今夜は快晴ですから、満月がすばらしいと思います。
是非満月をご覧になって、不動明王を感得して下さい。

2月のお話に引き続いて、門前の青蓮院のクスノキについてお話したいと思います。
2月のお話は電線地中化のことでした。

ヨーロッパの古都の場合、古都全域がほとんど電線は地中化されています。
つまり工事費をあまりかけていないと思われます。

彼等は電線をそのまま直に埋めていますが、日本では、法令によって頑丈な共同溝や電線用のコンクリート
のトンネルを作っています。そのため非常に工事費が高額となり、直ぐに億単位の工事となり、電線地中化は遅々として進みません。その上、トランスを入れる大きな鉄製の箱が歩道にのさばっています。
ヨーロッパにはこれが見当たりません。

ヨーロッパで出来るものがなぜ日本で出来ないのでしょう。
日本は地震が多いからでしょうか?

大地震がきたら、電柱でも、地中でも被害に変わりはないと思います。

日本は今なにかと規則が「がんじがらめ」になってきていませんか?

関西電力さんとはまだその後、話は進んでいません。

今日は門前の神宮道(じんぐうみち)を年に多くて2〜3回交通規制をすることのお話です。

青蓮院のクスノキは 京都市の登録天然記念物に指定されている文化財ですが、クスノキは実は粘りがなくもろいため、折れやすいのです。
そのため普段は折れたりしないのですが、強風や、大雪に弱いのです。

木の高さが20メートル程ありますので、大きな枝が折れて落下するとかなり危険なので、警察にお願いして交通規制をしてもらおうと考えました。ところがこれが全く受け入れてくれないのです。

京都を直撃する台風や、大雪は年に一度あるかないかなので、もし落下して人や車に被害が発生することを考えれば1〜2日交通規制となっても、ご通行の方に多大なご迷惑がかかるとは思えません。

むしろこの木を管理するものとしては、万が一折れた木でお怪我や事故が発生することを防止しなければなりません。

2年間かけて、警察、京都市の道路管理者、京都市の文化財保存課の3者がやっと一堂にお集まりいただき、私から改めて要望いたしました。

ところが警察の対応は以下の2点の主張を繰り返し、しかも矛盾に満ちた回答でした。

第一。警察は道路上の上空に出張ったものは、そのものの価値がどんなものかとは全く関係なく、障害物として撤去を命じることが出来る。

第二。さし迫った危険が発生していなければ、道路の交通規制はできない。

このクスノキは東山の古都の景観の大切な要素となっており、そのまま京都市の風致上の保存の条件になっています。
樹齢は寺の伝えでは親鸞聖人のお手植えと云え700年余り、専門家の鑑定でも4〜500年は下らないと云われています。
そして多くの文化人がこの木を題材に芸術作品を制作していらっしゃいます。

警察はそのような価値を全く認めません。まるでアルカイダが敦煌の石仏を破壊したように、単なる障害物として切ることを命じることが出来ると、平然と言い切りました。

次に「さし迫った」危険とは、台風が直撃しそうだとか、大雪になりそうだ等の天気予報では、「さし迫った」に該当しないのです。
暴風雨が荒れ狂い、まさに枝がめりめりと裂けて落下寸前になった状態を、「さし迫った」というのだとの説明でした。

私はその時はもう手遅れだと思いました。

警察はやはり人が死ななければ動かないのです。

これから先がさらに不可思議な議論でした。

さし迫っているか、いないかの判断は警察側にあるのなら、その危険が発生して人が被害を受けた場合は
その判断に誤りがあったのだから、警察が責任をとっていただけるのですねと、私は質問しました。

それに対する答えは、責任はないとの答えでした。

それは、道路上の上空に張り出していることが、そもそも違法だからだとのことです。
いつでも違法なものの撤去を命じることができるから、そのような時は撤去を命じるとの回答でした。

私は歴史や文化的価値を全く認めないこの不毛な論理を展開する警察と、この会合で議論をすることのむなしさをひしひしと感じました。私は年に1〜2度の交通規制をしない理由を、自分達の法令を唯一絶対と信じて、それ以外の判断を頑なに拒む警察の体質に憤りを禁じ得ませんでした。
もう日本は終わっていると思いました。

私はその場で云いました。

道路上の違法な木と判断しているのなら、直ちに撤去の命令を発して下さいと。

しかし私はその命令には絶対に従いません。そして行政措置への不服申し立てを裁判所に提訴すると同時に、全国の京都を愛する方々に呼びかけて、撤去命令を出す警察と闘う大きな運動を展開します。
と云いました。

私は今日のお護摩で、皆様の諸願成就を強く念じてまいりますが、
この問題についても必ず解決するべく、皆様と共にお不動様のお力をいただき成就を目指していく決心です。

最近日本はどうなったのか、とか、何かおかしい とか 良く耳にします。

おかしい おかしい では 私はいつまでもそのままか、ますますおかしくなっていくと思います。

一つ一つおかしい ことをつぶしていきたいと思います。お不動様の信仰の力によって。

勿論そのことが、ただむやみにエゴを主張することにならないよう常に自省して行かなければと思っています。

最後になりましたが、3月の半ばからツイッター始めました。 ユーザー名 shoreninjiko です。

http://twitter.com/shoreninjiko

見てくださればうれしいです。

カテゴリ: 門主のお話 | 2010年03月30日 | No Trackbacks

コメント一覧

3月のお話に同感・応援です。
(昨年からコメントご無沙汰です)
私の住まいの横は、公園で県の管理なのですが、60〜70年近くかけて育った楢の木を、バッサリ切り落とされたことを思い出しました。すぐ県公園管理に電話をかけ、ストップをしてもらいましたが、すでに何本かは切られてしまいました。涙が出るほど悲しい思いをしたものです。
公園地よりはみ出しているとのことで、長い年月育ってきた木々が簡単にバッサリ切られてしまうのなのです。

警察もお役所も一緒ですね。何かが起こらない限り動かない、もしくは起こらないための手段はいとわないなんです。
残念なことです。

peco|2010年04月09日

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