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5月護摩のお話し

今夜の満月はすばらしいと思います。

一寸暑いですが、晴天の初夏の陽射しの中に時おり吹き抜けるそよ風がとても気持ちよいです。

5月の満月護摩にお参りありがとうございます。

 池の水が透き通っているのに気が付かれましたか。
4月の下旬に池の浚渫をしました。水を全て汲み上げ、溜まっていた汚泥を除去処分したのです。
前回から8年ほどたっていましたので。

 実は池にいた鯉が、新たに購入した鯉の病気が感染し全てに蔓延してしまい死んでしまったため、一度徹底的に池の掃除をしなければならなくなったためです。

 今後はこの教訓を生かして、新たな対策を講じて行かなければと考えています。
 
 ご拝観をいただく全ての方々が美しいと感じていただき、癒しのひと時をお過ごし頂けるようなお庭にしていきたいと思っております。

 門前のクスノキが新緑の葉に全て衣替えしました。今が一番すばらしい。
クスノキは常緑樹ですが、春先から初夏にかけて古い葉を落としながら、新しい葉に替えていきます。
 青蓮院のクスノキは京都市の登録天然記念物に指定され樹齢800年と伝えられる大木です。
この時期落ち葉の清掃と片付けが年中行事のように大仕事になります。

 神社のご神木のように、お寺や神社には巨木、銘木がつきものですね。

 それは、その木がご本尊やご神体に守られているからとも、ご本尊やご神体のお力がほとばしって出ているからとも考えられます。

 私はご本尊熾盛光如来や、その化身でいらっしゃるお不動さまのお力が顕れているものと思います。

 このクスノキは過去何百年もの年月をかけて、大地の水や、土の恵みを吸い上げ、
太陽の巨大な力を取り込んできました。
 この偉大なクスノキから溢れ出るパワーは、ご本尊とお不動さまの力でもあると思います。

 皆さんこうして毎月お参りいただき、お不動さまのお力をいただくと同時にこのクスノキの気を吸い取ってお帰りいただきたいと思います。

 お不動さまのご利益の他に、このクスノキの気をしっかりと取り込んで下さい。
お身体の芯から浄化し、お身体の健康のために是非おすすめします。
 早朝門前にいますと、このクスノキに触れにくるのを日課にしていらっしゃる方が何人もおられます。

 この5月14日、比叡山では全国の天台宗の僧侶の代表が結集して、慈覚大師の1150年の遠忌法要を勤めました。

 慈覚大師は、天台宗では伝教大師最澄に次ぐ偉大な存在です。

 青蓮院のご本尊も、慈覚大師が唐から招来され、比叡山にて勅許を得て国の安泰、皇室の安寧、天変地異の鎮静を祈願し、門跡寺院の開創からご本尊としています。

 今皆さんが拝んでいらっしゃるお不動さまは、このご本尊の化身です。

 慈覚大師は、日本に念仏を唱えることをもたらされました。

 また良く皆さんのお馴染みの写経も慈覚大師が比叡山の横川で始められました。
その時大師は身体を壊し、衰弱していたのですが、法華経を写経している内に全快しました。

 その後東北地方に布教の行脚をされ、数多くの今に残るお寺を建立しました。

 大師の徳を頂き、及ばずながら日々をお勤めしていかなければとの思いを深くいたしました。

 三浦雄一郎さんが、世界で初めて80歳の高齢で、エヴェレスト登頂に成功されました。
しかも3回目とのこと。世界中の人々が賞賛しています。

 私は、雄一郎さんが、宗教とどのように関わりをもっていらっしゃるか知りませんが、
この登頂成功に至る雄一郎さんの歩みそのものが、仏道だと思いました。

 以下のことは折にふれ申し上げていることですが。

 人は誰でもまず何かをしようと思います。
 
 それをしっかりしたものにするのが、願いです。

 ああしよう。ああなりたい。

 ここまでは普通に誰しも思います。

 次は祈りです。ここからが宗教の範囲といえます。
 単に願うのではなく、強く堅い願いであり、非力な自分を越える力をいただくことになります。

 しかしこの祈りの段階でもまだ充分ではありません。

 次は繰り返すということです。

 皆さんここでは、お不動さんの真言を繰り返し唱えていただきますね。
 真宗さんなら、南無阿弥陀仏です。

 この祈りを繰り返すことが大変大切です。そうすると突然に、或いは自然に「ふと」こうしよう
といった行動が思いつかれるのですね。

 それをまた繰り返し繰り返し行う。その先に成就への道が開けるのだと思います。

 雄一郎さんは、周到な準備をされたと報道されています。

 高度4〜5千メートルの希薄な酸素の状態を作って、その中で訓練されたり、重い錘を背負って足を鍛え、過酷な訓練を自らに課すこと、異常なまでの努力を積み上げてこられたようです。

 お不動さまにお参りされ、どうか皆さんもしっかりと、それぞれの諸願の成就に向けて進んで
いただきたいです。


カテゴリ: 門主のお話 | 2013年05月25日 | No Trackbacks

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